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石けんのできるまで
石けんのハナシ
変わり続ける時代に、
変えてはいけない想いがある。
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石けんのできるまで
化粧石けんには、ニートソープを乾燥させ得られる「石ケン素地」に機械を用い、香料や保湿成分などを均一に混ぜてつくる機械練り石けんと、ニートソープに香料や保湿成分を混ぜ枠に入れ固め、更に乾燥させてつくる枠練り石けんがあります。
では、機械練りと枠練りについて説明しましょう。
a.機械練り
(1)ニートソープを真空乾燥機で乾燥させて水分を調整して「石ケン素地」を作ります。
(2)「石ケン素地」に香料や保湿成分などを配合し、混合機(ミキサー)で均一にします。
(3)均一にした後、押出し混練機で棒状に押し出し、型打機で型打ちして一定の大きさの石けんをつくります。そののち包装します。
当社の石けんは、主にこの機械練りで製造しています。
機械練りで作った石けんは、水によく溶け、泡立ちが良い石けんになりますが、やや溶けくずれしやすい性質があります。
b.枠練り
高温のニートソープに香料や保湿剤などを配合し、攪拌して均一にした後、枠(型)に流し込んで冷却固化させます。
固まった石けんを枠から取り出して一定の大きさに切断し、乾燥させて水分の調整をした後、型打機でスタンピング(型打ち)して包装します。
枠練りで作った石けんは、主に透明石鹸に使用される製法です。機械練り石鹸と比べて水に溶けにくく、泡立ちがやや劣りますが、溶けくずれしにくい性質を持っています。

「石ケン素地」って何?
当社の「石ケン素地」の主な成分は、天然の油脂をケン化反応※させ得られる、高級脂肪酸ナトリウムという成分でできています。この高級脂肪酸ナトリウムは、数千年前から使われている界面活性剤の一種です。
「あれ?石けんは界面活性剤なの?」と思われる方もいると思いますが、界面活性剤とは、油と水のように混じり合わない成分を均一に混ぜる働きをする物質の総称で、石けんもその分類に属しています。
この「石ケン素地」は、安全性、生分解性に優れ、環境にもやさしい成分です。数千年もの間、ずっと使われていることからもそのすばらしさがお分かりいただけるでしょう。

この「石ケン素地」は、安全性、生分解性に優れ、環境にもやさしい成分です。数千年もの間、ずっと使われていることからもそのすばらしさがお分かりいただけるでしょう。

「石ケン素地」の原料について
「石ケン素地」の原料は、牛脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、オリーブ油など、動物や植物から採れる油脂を用います。また、それら油脂を化学反応させ得られる、脂肪酸も「石ケン素地」の原料として用いられます。
当社の場合、「石ケン素地」の原料は、主に天然の油脂である牛脂とヤシ油を用いて作られています。「石ケン素地」は、これら油脂を水酸化ナトリウムとケン化反応させ作りますが(下図)、油脂の種類によって出来上がる石けんの性質が異なります。
その性質の違いは、油脂の化学構造が関係しています。それぞれの油脂には、特有の炭素鎖長を持つ、石けんの基となる部分が存在します(下図 油脂のR部分)。その炭素鎖長の違いで出来上がる石けんの性質が変わるのです。
牛脂の場合、油脂化学構造のRの部分は、炭素鎖長14~18が含まれ、特に炭素鎖長18(オレイル)が主となります。また、ヤシ油の場合は、炭素鎖長8~18が含まれ、特に炭素鎖長12(ラウリル)が主となります。

牛乳石鹸の釜だき製法(けん化塩析法)※では牛脂とヤシ油を使用し、 牛脂からは、柔らかい泡立ち、洗浄力、及び泡の持続性を、またヤシ油からは豊かな 起泡力(初期発泡力)を有するように油脂の比率を決定しています。
油脂の種類は沢山ありますが、石けんとして適している油脂は限られています。 また、通常、石けんを作る時は、これら油脂の特徴をうまく活かしながら、組み合わせ て作っていきます。
「石ケン素地」のできるまで
「石ケン素地」はどのように作られているのでしょう。その原料は、天然の油脂や脂肪酸を用います。その成分の組成(組み合わせ)でそれぞれの特徴を活かした石けんができます。
「石ケン素地」の製法は主に2種類あり、油脂を用いた場合は、けん化塩析法(釜だき製法)と言い、脂肪酸を用いた場合、中和法と言います。
当社は、中和法ではなく釜だき製法による石けんの製造をおこなっております。中和法は原料である脂肪酸から、短時間で大量に石けん「=脂肪酸ナトリウム」を作ることが可能です。ただし、中和法で製造された石けんは、洗浄後肌にツッパリ感が発生しやすいため、後の製造工程で保湿成分を添加することも多いです。 それに対して釜だき製法では、油脂から石けんができるまでに1週間もかかります。また、製造の過程で肌あたりをやさしくする天然のうるおい成分が石けんの中に程よく残っています。
では、釜だき製法と中和法について説明しましょう。
a.釜だき製法(けん化塩析法)
精製した天然の油脂(牛脂、ヤシ油など)を反応釜(けん化釜)中で加熱攪拌しながら、水、水酸化ナトリウムを加えて反応(けん化)させます。 完全にけん化して油脂が石けんになったのを確認した後、食塩水を加えて(塩析)、石けんと不純物(石けん甘水)に分離します。これを2回繰り返すことで、けん化釜の上層部ニートソープ(水分が約30%程度の熱時粘稠な純度の高い液状石けん)ができます。
この方法は、熟練した職人さんが約1週間けん化釜の中の様子を見続けることで、良質なニートソープを熟成させ、つくりあげることができます。いわば「手作り」に近い製法で、多くの手間をかけておこなわれます。

b.中和法
脂肪酸と水酸化ナトリウムを反応機(連続中和装置)の中で、加熱、攪拌させて反応(中和)させるニートソープができます。この方法は、反応に時間がかからないため、数時間で化粧石けんをつくることが可能で、大量生産に向いています。
上記の各製法で作ったニートソープを真空乾燥機で乾燥させて水分を調整したものが「石ケン素地」となるのです。

この「石ケン素地」を用いて石けんをつくります。
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