知る・楽しむ

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昭和46年(1971年)誕生した総合研究所。昭和46年(1971年)誕生した総合研究所。この研究所から技術力を結集した、創意にみちた製品、時代を映す製品がつぎつぎ世におくり出された。

昭和43年(1968年)、日本は初めてGNP(国民総生産)で、アメリカにつぐ世界第2位の経済規模をもつようになってきました。しかし、一転して、昭和48年(1973年)に起こった石油ショック(※)は、日本経済に大混乱を巻き起こします。石鹸、洗剤、化粧品業界においても、石油ショックの時期、一時的に買い溜めはあったものの、その後需要は減退し、その対応に迫られました。

牛乳石鹸では、品質第一主義をさらに追及するとともに、消費者とのより密接な立場からニーズを先取りした、多様な商品の開発に全力を注ぐことになります。

昭和51年(1976年)には、フレグランス・ライフの提唱を行いました。

「香りは目に見えない宝石であり、接する人の感受性によっていろいろな香りを楽しむことから人間本来の優しい情緒が生まれる。」と、これからの生活の中で香りの重要性を指摘します。

「石鹸はひかえめな香り、という従来の常識をこえて、香りそのものを楽しんでもらえる時代がくれば、化粧石鹸の魅力は倍加する」と、石鹸業界が、フレグランス・ライフのイニシアチブを握ることは決して夢ではないことを提唱します。

こうした提唱は、「せっけん」に新しい価値を見い出そうとする企業姿勢のひとつだったのです。

(※)1970年代に起こった原油価格の急激な上昇のこと。「オイル・ショック」とも言う。石油1バーレル=20ドル時代を迎え、経済先進国の間では、石油消費の抑制とエネルギー源の多様化を図り、コスト削減が徹底されました。