もうふろ場で遊ぶ年ではないけれど、住宅事情の良くなった事で銭湯へ行く事の無くなった今の子は、一寸かわいそうな気がする。思えば、銭湯は私たちの楽しい遊び場で、狭い内風呂で入浴するだけの現代っ子には多分風呂で遊ぶという感覚はないと思う。夕飯後、母親に10円もらって近所の銭湯に出掛けるのがその日最後の遊びとなって、今でも忘れる事が出来ない。湯船の間を潜水で行ったり来たり、尻に石けんを塗りたくり足をクッションにして湯船から出入り口までタイル上を滑ったり、手拭に石けんをこすりつけて仲間と背中を洗いあって上がり、服を着ながら明日の約束をして1日を締めくくった事が懐かしく思い出される。