小さい頃、父と風呂の中で父が石鹸箱に濡れた手ぬぐいをおいて、その上に石鹸をごしごしこすり石鹸箱の端をふーふーと吹くと、白い石鹸がむくむくと泡立ち、まるで夏の空にもくもく出てくる入道雲に似ていて父に何度もやってもらいました。自分でやると石鹸が鼻と口に入って"ゲホゲホ"となって、父に顔を拭いてもらいました。何度やってもうまくいかず、父にねだったものです。
そんな遠い夏の思い出と、あの時の石鹸のいい匂いが忘れられません。私にももうじき孫ができます。来年の夏には石鹸もくもくの入道雲といい匂いのする石鹸で顔を拭いてやりたいと思います。